かけともり

2018/01/06

広島県の旧JR西日本、可部線の加計駅で、国鉄キハ28系気動車の

動態保存運転が行われたという。

若狭鉄道のSLの動態保存が話題になったばかりのタイミングで、

若狭鉄道のある鳥取県にほど近い広島県で、あまり例のない、

国鉄型急行気動車の動態保存運転が行われたのは喜ばしく、

単行で走るキハ28系の姿に、かつて和歌山県の有田鉄道や、

山梨県の富士急行で活躍していた仲間の気動車の存在や、

前述の加計駅から、北海道新幹線の開業に沸く、

北海道の道南の、JR北海道の函館本線の森駅まで、

「かけ」と「もり」の駄洒落でひたすら列車を乗り継いで、

途中の土地で有名どころから穴場まで蕎麦を味わった、

そばづくし汽車の旅という種村直樹の紀行文を思い出した。

加計駅に「旧」という接頭語を付けねばならなくなったこと、

著者の種村が北海道新幹線の開業を見ないままこの世を去った

ことなど喜べない要素もあるが、ゴールだった森駅は、

著名な森のいかめしとともに、北海道新幹線が、

森町の北の八雲町、終点の札幌市に伸びても、

変わらぬ佇まいを見せて、地元の利用客に末長く愛されて

欲しいと思う。